庭師の考える現代の庭、問いかけ

冬の楽しみ

先日のこたつ茶会は屋内での冬の楽しみを幾つか用意しましたが、先週に屋外での冬の楽しみを味わってきました。大峯山系への冬の登山です。
朝5時に奈良を出てテント1泊で弥山(標高1895m)登頂を計画。天川村役場(標高607m)から歩き始め最初は森の中の急斜面を登ります。まばらだった雪景色も1000mを超えるあたりから見渡す限り真っ白となり随分と寒く、樹氷も観察できました。
f0355473_17382276.jpg
小枝に吹き付けられた雪が重なっています


雪山は道が消えているのでルート取りには注意を要しますが、その雪ゆえに見ることの出来る景色があります。それはきれいなもので、美しいと言ってもいい。でもそれだけではない怖さを感じます。少し風が強く吹いたり、雪が降れば景色どころではありません。人にとって厳しく、危険な場所へと様変わりするのです。
自然の圧倒的な強さの中で非力を感じつつ、でも一歩一歩に自分を確認しつつ歩を進めます。
f0355473_17390514.jpg
f0355473_17441453.jpg
先行するDさん

景色に見惚れすぎたという訳でもないのですがゆっくり歩いていたら登頂はとても無理ということになり、早々にテントを張って宴会です。酔いも進んできて「じゃあ二軒目に行こう!」ともいかず、身動きのとれないテントの中で楽しい時を過ごし、就寝。風の音に不安を感じながらもいつしか熟睡。翌朝は定番のラーメンを食べて下山しました。
天河大弁財天社にお参りして温泉へ。湯の中で幸せをしみじみと味わいました。
冬山は怖いけれどそれゆえに何か覚醒されるものがあります。

[PR]



# by tsuchiyasakutei | 2015-02-08 17:46

こたつ茶会を終えて

2日間のこたつ茶会を無事に終えることができました。
初日はほぼ満席。2日目は余裕ありましたが平日ならではのお客様を迎え楽しい会となりました。
参加して下さった方々には改めて御礼を申し上げます。ありがとうございました。
f0355473_23083980.jpg
お茶には決まり事が多くあります。特に作法がうるさいので慣れないと堅苦しさばかりでお茶の味もわからないようなことがあります。
でも、それではつまらないので、その決まり事をなるべく取り去って、ただお茶を楽しむ場としてこたつ茶会を開かせていただいています。
このような茶会は様々な人が来て下さり、とても楽しいのでまた機会があれば開きたいと思っています。
また、これとは別に正式な茶室での茶会もやりたいと考え始めています。
時には少し襟を正すような場があってもいいのではないかと。
おいおい考えていきます。


[PR]



# by tsuchiyasakutei | 2015-01-28 23:10 | 茶道

睦月のこたつ茶会

冬の楽しみと言えばなんでしょうか?
まずは食が思いつきます。そして冬のスポーツ等も浮かんできます。
でも、もっと身近で当たり前の生活にも楽しみは多くあります。
その当たり前の冬の楽しみを幾つか用意して年始に「こたつ茶会」を開きます。
今回で二回目の開催。
「こたつ茶会」が冬の楽しみの一つとなりますように。

日時:H27.1.18(日)、19(月) 11:00~17:00
場所:空櫁(奈良市高畑)

今回は予約優先と致します。




[PR]



# by tsuchiyasakutei | 2014-12-23 22:01

今年の紅葉

今年は紅葉がとてもきれいです。モミジ、サクラはもちろんですが、紅葉としてはあまり注目していない樹種まで黄葉して彩り豊かな秋です。
なぜ今年はきれいなのか?聞いたことのある話では、寒暖の差が激しいほうが良い、とか水が大事で足りないと葉が茶色くなってしまうとか・・。でも、今年は秋が長く寒暖の差が激しい訳でもなく、秋晴れ続きで雨が多いともいえません。
何故か? 庭師仲間の「庭づくりかま田」の鎌田君がいうには夏の酷暑がなく木が元気なのではないかと。確かに今年の夏は台風続きでさほど暑くもなく雨が多かった。落葉樹はもともと冷涼な気候を好むので、今年の気候が落葉樹にとっては過ごしやすかったのかもしれません。以前、信州の紅葉を見た時にその鮮やかさに驚いたことがあります。同じ赤や黄色で同じ色には見えなかった。落葉樹にとって信州の気候は丁度合いますから木は元気なはずでその元気が紅葉の源かもしれません。
どうも感覚的な域をでない考察ですが、本当のところは木に聞いてみないとわかりません。
f0355473_11424722.jpg
これはアカシデ。掃除はしばしお預け。


[PR]



# by tsuchiyasakutei | 2014-12-01 18:46

抹茶の研究

お茶の縁で面白い本に出会いました。
「抹茶の研究」著者は桑原秀樹氏。農文協プロダクション。3000円。
f0355473_18282332.jpg
まえがきに「茶道にとってなくてはならないものであるのに、これまで書かれてこなかった碾茶、抹茶の進化の過程が少しでも明らかになったと思っています」とあります。(碾茶:テンチャ。抹茶は石臼でひいて粉末になりますが、碾茶とは石臼にいれる前段階のお茶のこと)これは本当にその通りで、茶道で作法、点前、道具についての話題は多いのですが抹茶そのものについて論じられることはあまりありません。私自身もそうで抹茶について多くは知りませんでした。なくてはならないものであるのに。
桑原さんは宇治にお住まいなので、京都方面の仕事の帰りに寄ったら急な訪問にもかかわらず色々お話を伺うことが出来ました。そのひとつを挙げると、お茶は苦味をおさえ、甘さを引き出すために畑で覆いをかけていますが、これがいつから始まったかというと、16世紀前半から中ごろにかけてとのこと。これを歴史上の人物に当てはめると栄西は無論、茶道の祖といわれる珠光の時代もまだ覆いが発明されていなかったので彼らは苦いお茶しか飲んでいないということになり、利休の頃になると覆いが始まっていたので甘いお茶は存在していたということになります。このころ茶道は急速に広まりましたが、苦くて薬用として飲まれていたお茶が、おいしく飲みやすい嗜好品になってきたということも大いに関係あると思われます。お茶から紐解く茶道の歴史です。
もうひとつ。抹茶の点て方も載っていて、簡単に言えば薄茶も濃茶のように二度練るという方法なのですが試したら明らかに味が変わりました。同じお茶でも甘さが増します。そしてとてもきめ細かな泡がたつのでまろやかな一服になります。これから、この点て方を習得しようと思っています。

[PR]



# by tsuchiyasakutei | 2014-10-21 18:36 | 茶道

奈良で庭の仕事をしています。
by tsuchiyasakutei
プロフィールを見る
画像一覧
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

お気に入りブログ

最新のコメント

こんにちは。私もお気に入..
by MAKI at 08:41
実はブログが出来てからお..
by skuna@docomo.ne.jp at 05:41

メモ帳

最新のトラックバック

ライフログ

検索

ブログパーツ

最新の記事

古民家の庭
at 2017-10-08 18:48
H29庭工事その後
at 2017-07-31 23:29
茶会の後は庭仕事
at 2017-06-09 23:15
大茶湯
at 2017-05-20 23:59
街路樹色々
at 2017-05-17 22:29

外部リンク

ファン

ブログジャンル