カテゴリ:お寺( 4 )

京都林泉協会の例会に参加し、亀岡の庭園を幾つかまわりました。中でも印象に残っているのが延福寺です。
本堂と庫裏の間に江戸末期に作られた池泉庭園があり、大きな桜が全体を覆ってしっとりと落ち着いた雰囲気になっています。宝篋印塔と呼ばれる石塔がある他は特別目を引くものはないのですが、見ていてとても気持ちのよい庭でした。掃除が行き届いているからそう感じたのでしょう。斜面一面のコケはそのあかし。日常掃き清められているからこその景色です。

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仁王門をあがると南北朝時代の十三重の石塔があります。初重から十三重まで屋根の大きさがほとんど変わらないのでなんだか倒れそうなあやうさと、それ故でもあるのでしょう、全体に漂う優美さが魅力です。よくみると屋根の軸部の大きさにずれがあり全体の軸線もやや歪んで見えます。よくも十三段積んだものだと、これを必死に積んでいる石工の姿が浮かび、それと共に「美しいなぁ」という気持ちが湧いてきました。具体的な対象に向かって「きれい」と言うことはあるけれど「美しい」はなかなか使いません。ですが、これこそは美しいものなのだと、何か確信めいたものをこの塔に感じました。

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by tsuchiyasakutei | 2013-08-29 22:20 | お寺
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庭づくりをして、工事が完了した時が庭の完成でしょうか?大きな区切りではあるけれど本当の庭づくりはこれから。いうまでもなく草木は生長し、地も変化する。その時々に合った手入れをしてこそ庭は保たれる。
先日、大徳寺高桐院の庭を見たとき改めてそう思った。一面苔で覆われた平庭に大きな楓が育って見事な景色を作り出している。造園的には平地に楓を植えただけともいえるが、では今すぐ作れるかといったらそう簡単にできるものではない。長い時間と手間をかけてこその今の姿。
作庭もさることながら手入れの重要さを感じた一コマでした。
2010・5・28
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by tsuchiyasakutei | 2010-08-15 23:47 | お寺
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「このヒョウタンナマズめ!!」これわかりますか?何を考えているのかわからない、つかまえどころがない、といった意味です。この言葉の語源となる絵、「瓢鮎図(ひょうねんず)」を見てきました。妙心寺退蔵院所蔵の国宝。なんともそんな感じのおもしろい絵です。禅問答のひとつなのですね。しかし、言葉としても愉快さが漂います。もし自分がそういわれたら「むっ」ときますが少し笑えるかもしれません。もっとも退蔵院の庭を見に行ったらこの絵があったということなのですが。狩野元信作と伝わる庭。確かに画家が作ったと思われる箇所があり、造園家とは一味違う見どころのある庭でした。   2009・10・10
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by tsuchiyasakutei | 2010-08-15 22:58 | お寺
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先日、久々再訪問。最晩年の秀吉が自ら計画したという庭。もっとも秀吉は計画だけでなくなってしまい、醍醐寺の住職がその後を引き継いで完成させた。池を掘り、島を浮かべ、橋をかけて滝を流すというまことに豪華な庭。こういう庭はスゴイとは思ってもあまり魅力を感じないことが多いけれど、三宝院はいいなと思ってしまう。
力を見せ付けんがための趣向もあるが、庭を楽しもうという優雅な工夫もあるから。遊びがはいっているところがおもしろい。見せ付ける庭の必要性も理解できるが自らのためにつくる庭の方が私には興味深い。  2009・8・28
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by tsuchiyasakutei | 2010-08-15 21:12 | お寺

自分なりのお茶、そして現代のお茶って、どんなだとしっくりくるだろうか?


by 土屋裕
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